体のメッセージを聞く

薬物療法を憂慮する

本当にお手上げ?

漢方医学はどちらかといえば予防、あるいは初期に有効で、病態がかなり進行し、特に実際に組織破壊、壊死、梗塞が進んでしまうと直すことは難しくなっていきますが、それは西洋薬でも同じことです。しかし漢方の良いところは、少しでも良い経過をたどることが可能になったり、時に奇跡が起こることです。原因を正す治療なので奇跡は起こりうるのです。

関節リウマチに対してはよくNSAIDs(消炎鎮痛剤)が用いられます。炎症を鎮めて関節破壊を食い止め、炎症による痛みをとることが目標ですからその目標は達成されますが、厳密な意味では関節リウマチを

治すための治療ではありません。なお、関節リウマチは完治困難とされ、薬物療法の目標は進行を遅らせることになっています。

一方、関節リウマチの患者さんは新陳代謝が悪く、体に不要な水が溜まってしまっていて、体が冷えていることが多いことがわかります。実はこれが諸悪の根源で、漢方では例えば桂枝加朮附湯を処方できる証のようです。これによって患者さんの体を温め、新陳代謝を上げ、体に溜まった悪い水が出て行くことで根本から是正され、良くなっていくと考えられます。

なお、関節リウマチに処方されるNSAIDsは血管を収縮させ、体を冷やします。また、腎に作用して体内Na貯留(水分貯留)を起こします。関節リウマチを悪化させている可能性があるのではないでしょうか。

 

あるいは、癌には放射線療法や抗癌剤で腫瘍を消失させる方法がとられます。しかし、抗癌剤の実態は細胞分裂阻害薬のようなものです。細胞分裂を阻害する化学物質なので、分裂の盛んな細胞にしか作用しない。すなわち癌細胞(異常に増殖する)に選択的に作用することが期待されるというだけで癌細胞のみに作用するわけではなく、正常であっても細胞分裂の盛んな頭髪、粘膜、血液関係の細胞にもかまわず作用してしまいます。自力で組織を修復しようとする芽すら摘み取ってしまってはいないだろうか。悪性腫瘍は原因ではなく結果。腫瘍をたたいても原因を残せば再発の危険性は高いと思います。

最近の私たちは体に溜め込み過ぎる傾向にあると思いませんか。溜まったものは腐り、体に悪影響をもたらします。老廃物の貯留は万病の元。癌も例外ではないように思います。このような場合は漢方的手法でもありますが、「補」でもって失われた体力を補いつつ「瀉」でもって汚れたものを排出することが必要ではないでしょうか。抗癌剤の耐性の原因として癌細胞にP−糖タンパク質(細胞内から外へ物質をくみ出すポンプ)が発現し、抗癌剤を細胞外に排出していると言われていますが、狂い始めた細胞ですら中に入ってきた妙なものを排出しようとする機構を忘れていないということではないでしょうか。漢方は行き過ぎ(病気の情状態)を是正し、体が本来持つ自然治癒力を取り戻す手助けをします。自然治癒力を発揮できる環境が整えば自ずと直っていきます。

 

 

SEO [PR] 爆速!無料ブログ 無料ホームページ開設 無料ライブ放送