意識改革

 

1)世間の意識を変える

病気を防ぐ活動に乗り出すべき時にきていると思います。

成人病の類の多くは西洋医学の苦手とする領域であり、薬では治りません。服薬期間は長期化し、意義の見出せない薬漬けに至るケースが多いというのが現状だと思います。しかし、あるべき生活習慣を守っていればこのような病気にはならなかったのです。

現代人の生活習慣の悪化を真剣に考えなくてはなりません。

特に食生活については、ちょっと昔の家庭料理に帰依するように啓蒙すべき時です。会社の付き合いや、男性はたくさん食べるもの・女性は甘いものがすきといった固定観念、社会的圧力等が食生活の改善を非現実的なものにさせていますので、全国民的に意識改革されない限り、効果は出ないと思われます。しかし、あるべき食生活をとっていれば、成人病は防げるのですから、諦めてはなりません。薬剤師が学校教育に参加し、子供たちに教育することは意義のあることだと思います。これからを担う子供を教育し、大人も巻き込んでいくことが重用だと思います。

 

2)薬に頼り過ぎる傾向を是正する

薬剤師は薬の効き目の鋭さ、薬の作用の仕方、薬の怖さをよく知っています。特に生活習慣病の初期、アレルギー疾患は西洋医学の苦手な分野であり、これらに対して長期に薬物療法を行うことは逆に害をもたらす可能性が高いことは容易に想像できます。こうした疾患は体質・生活改善指導と漢方が効果的です。薬はあくまで補助であり、自分の治癒力が基本であることを知ってもらうことは意義があると思います。

 

3)漢方薬、民間薬、民間療法の復興

患者さんの話をじっくり聞き、煎じ薬を作って患者さんとともに体質改善を目指すこと、はっきりとした病名はつかないが、体調が優れない、元気がないといった方々に元気を取り戻してもらうこと、こういう営みをする薬剤師がいても良いのではないだろうか。漢方に専念され保険診療をしていない医師のもとで活躍されている薬剤師もいます。

薬剤師が漢方を志しても診療行為はできないので、民間療法の域をでられないと言いますが、民間療法はかなり優れている可能性があると思います。自然とともに生きていた昔の人たちの鋭い観察力から生まれ、長年の淘汰に耐えてきたものですので、現代人の知識の及ばない領域です。生薬を育て方、修治技術、民間療法を絶やしてはならないと強く思いますし、これらを後世伝えていく仕事も大切だと思います。

 

私は高校生の頃から、人は血液の汚れが進むと病気になり、その重症例に癌があるととらえていました。こうした疾患には血液を浄化することが先決で、薬で治すことは困難ではないだろうかと感じながら、実情を知るべく、薬の道に進みました。実際、薬の無力さを感じると同時に、かといって頼らざるを得ない現状に複雑な心境でおります。

しかし、薬の過剰使用は現実に存在しています。本来なら不必要だったはずの薬の処方をなくすための活動は必要だと思います。また、伝統的な漢方、民間療法、日本の本来の食事を後世に伝えていくことも忘れてはなりません。薬剤師の仕事は山のようです。

内容が現代医学に対してやや批判的になってしまいましたが、西洋医学の発展は目覚しく、不可能を可能にしてきた数々の偉業は活用されるべきだと思います。ただ、科学的になりすぎるきらいがあることは事実で、時には東洋医学的視点に立ち返ることも必要かと思います(人は意外に動物臭くて、現代医学が期待するほど科学的でもかっこよくもないのです)。最新科学の西洋医学と古代からの東洋医学の良い点を活かすことで全国民的に健康になっていけたらと思います。

今後も、無意味な薬漬けをなくしていくための訴えをしていくとともに、生活習慣病、自己免疫疾患、アレルギーにならないための生活心得について発信していきたいと思いますので、皆様のご意見、ご感想、現代の医学について感じること等、お聞かせいただけれますと幸いに存じます。よろしくお願いいたします。

 

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