「西洋医学 東洋医学」について

 

人と自然との関係〜東洋医学に学ぶ〜

人の健康に関して重要な気・血・液についてみてみましょう。

 

 は「自律神経系」と考えるとイメージし易い。西洋医学では「気」は軽視されがちですが、実はホメオスタシス(体の恒常性)において重要である可能性があります。臓器、血管、免疫系、ホルモン系は全て自律神経が調節していますので、「気」の狂い一つが万病の元と考えられます。

 

 は各組織への栄養やホルモン輸送、各組織からの老廃物を回収に重要。「血」の狂いは組織の栄養不足、老廃物の溜め込み、各組織間の連絡不通をもたらし、体の運営を困難にします。

 

 は体液、リンパ液と考えられます。液が充実すると皮膚、髪に潤いがあり、外敵から身を守る抵抗力がつきます。また、液(水)がうっ滞すると体が冷え、体内の老廃物の滞留にもつながります。

 

 

 漢方では、食物から得られる精(生命のエネルギー)と大気(吸い込んだ気)から真気(元気)を作ると考えます。今日では社会的にも元気の有無は軽視されていますが、自律神経系を正常に保つために重要であり、気の状態を正さずして健康を取り戻すことは困難です。都会にいると難しいかもしれませんが、息が荒くなるくらい運動して、清い空気を肺一杯に充満させようとすることは必要ではないでしょうか。

 漢方では、食物の精を胃・脾でエネルギー源の栄とし、一部脈管中で血液になると考えます。「血」は体中を巡り、栄養配達と老廃物回収をする唯一の手段ですし、ホルモン輸送も行っています。頭から各臓器への指令は神経を介して伝わりますが、各臓器・組織間のコミュニケーションは血流を介しているわけですから流れが滞ることのないようにしたいものです。「血」は食物からの精を元に充実し、気の作用で流れます。つまり、人の生命活動には自然界の旺盛な生命力が引継がれているのです。

 体の60%を占める水分の体調への影響は大きい。漢方では飲食物からの水分のうち、濁ったものは尿となり、精が抽出された清いものは液となると考えます。液は体表面を潤し、肌肉・皮膚を強くし、外的ストレスから身を守ります(抵抗力を強くする)。鼻水、涙、唾液は細菌の体内侵入防止に重要です。また、筋骨・関節・脳髄の栄養にもなります。液は清くあるべきで、滞ると正しく機能できません。鬱滞すると体を冷やし、免疫系が狂ったり関節痛を引き起こすことがあります。健康には清い流れを保つことが必要です。

 

人は気・血・液のバランスが崩れた時に病になる。だからそのバランスを取り戻そうとすれば良い。

漢方薬は、厳しい自然の中で必死に生きる生薬の生命力(精)の濃縮エキスのようなもので、私たち

は生薬の精を享受して真気(元気)を得ることができます。漢方は人のもつ自然治癒力をアップさせてくれます。

 

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