化膿性疾患

 

最近痔が増加傾向にありますが、難治性でなかなか良い治療法がないようです。ここでも消炎鎮痛剤が処方されるのですが、逆に症状を悪化させる危険性が高いです。

痔の原因は、心身ストレスによる継続的な交感神経緊張状態や便秘と考えられます。このような状態の時は、好中球を中心とする炎症性細胞が増加・活性化し、常在菌と反応して化膿性疾患をおこすことがあります。

化膿性症状が起こった時というのは、実は治癒反応が反射的に起こったときです。ストレスなどで交感神経が緊張しっぱなしで全身的に血行不良だったところに副交感神経系の反動が起こり、血行が回復します。血流が増加すると患部からの老廃物の回収、患部組織の修復に必要な栄養補給などがスムーズになり、細胞が生き返ります。患部の環境がよくなります。こうして治癒に向かう仕組みになっています。血流の回復で知覚神経も敏感になり、痛みを伴いますが、必要なプロセスです。

症状が出たことが悪いのではなく、逆に症状が出るまでの間、体は辛かったのです。症状が出たときは、治癒に向かおうとしていることの現れですので、このときに体の治癒力を援助して一気に治すべきと思います。

こうした疾患の治療には、交感神経の緊張を取り払うことが良いでしょう。つまり、総合的に生活を改善することが必要なのだと悟ってください。ストレスや生活の乱れが主な原因です。

 

なお、これらを改善させるのに漢方薬が大きな助けになると思います。漢方薬は個人の体質にあったものを選ぶ必要があるので、専門医や専門薬局の先生方をお訪ねください。こうした生活習慣から生まれる疾患は万病の元ですので、放置すると忘れた頃に別の疾患になって現れてくる可能性があります。

 

ところで、処方された消炎鎮痛剤のしていることは、この治癒反応を鎮圧することです。本剤は血行を低下させることで痛みや炎症症状をおさえていますので、体の治癒努力に真っ向から反抗しています。確かに炎症症状(浸出液が出る、痛い等)が消え、快適にはなりますが、患部が治ろうとするチャンスを奪ってしまった以上は、しばらくの小康状態の後、更に強い症状を伴う治癒反応が起こることになります。繰り返すほど症状は強くなってしまします。なるべく症状が軽度なうちに治したいものです。

 

 

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