肥満

 

多くの成人病の原因として「肥満」がよく挙げられます。肥満は栄養吸収過多な状態で、交感神経のはたらきが弱まっていて、エネルギー消費が落ちています。また、肥満によって運動することが億劫になることによってもエネルギー消費が減ります。

肥満そのものが悪いというより、体がエネルギー過多状態にあることが良くないようです。エネルギー消費が極端に少ないと、体は交感神経を活発にさせて消費を促し、動物としてあるべきエネルギーバランスをとろうとします。症状としては狭心症、高血圧などです。大量に溜まったエネルギーを消費するために交感神経が頑張ることになりますので、外見的体格はよかろうとも、体内組織の劣化・疲労が進んでしまいます。各種成人病の因子になるといわれるゆえんです。

 

脂肪細胞

脂肪細胞は脂肪の蓄積場所として見られていましたが、肥満者の脂肪細胞からTNFαが放出されており、これが末梢組織のインスリン受容体を傷害し、インスリン抵抗性の原因になっているとのことです。このように、肥満は糖尿病の危険因子にもなります。

(血糖が上がると膵臓からインスリンというホルモンが放出され、各組織の細胞にあるインスリン受容体に作用します。するとその細胞は糖を取り込むことができ(血糖が低下)、糖からエネルギーを作る仕組みになっています。インスリン抵抗性とは、インスリンが受容体に作用したのに期待されるほどの糖の取り込みが起こらなくなる状態を言います。こうなると血糖が低下しにくくなり、高血糖になってしまいます。)

 

対策

ストレスにならないように運動をし、家にこもらないようにし、体を活性化しましょう。ストレスが原因で過食気味な方はストレスをコントロールします。体の冷やさないことも大切です。目標は単に脂肪を減らすことではなく、動物として相応しいエネルギー消費刺激のある生活習慣を身に着けることです。これが達成されれば自然な体格に落ち着きます。

糖分を吸着して腸から吸収させないようにするサプリメントがありますが、これはよくありません。本来大腸は、未消化の糖分などの栄養物がやってくる場所ではないので、こういう不自然なことを続けると大腸に病変を生ずることになると思われます(実際、糖尿病治療薬で、小腸の2糖分解酵素阻害薬の使用で大腸の異常が報告されています)。

 

 

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